絶滅生物名鑑

名称 バージェス動物群

1908年、アメリカの古生物学者ウオルコットは、カナダ山中のバージェス頁岩の中から、カンブリア紀中期の未知だった生物の化石を次々と発見した。これらの化石の特徴は、普通なら化石として残らない軟体生物が非常に良い状態で保存されていたことだった。

ウオルコットは、これらの生物を節足動物の先祖とみなしたかったようだが、後におこなわれた再調査の結果、バージェス動物群の生物たちには、これまでの分類に収まらないものが多数存在することが分かった。

彼らの存在していたカンブリアの海中の生物体系は、それまで考えられていたよりもはるかに多彩で、複雑だったのである。

バージェス動物群を一般的にも一躍有名にしたのが、「ワンダフル・ライフ」と題された書物だ。著者はスティーブン・J・グールド。
日本では現在、ハヤカワ文庫NFより文庫版になって発売されているとのこと。

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