地球46億歳。生命の歴史40億年。

この途方もない時間の中で、いったいどれだけの生命が地球上にあったのか。想像しただけで呆然としてしまう数だ。

数え切れない生物が登場し、そしてまた消えていった。
その膨大さからみれば、化石から得られる情報はわずかに過ぎない。
だけど、それは非常に貴重なものだ。

岩盤におしこめられ、粘土に圧縮されて悠久の歳月を経て残った彼らの骨は、興味深く、想像力を刺激してやまない。

とてつもなく巨大な生物や、なんとも不思議な格好の生物が、地上を歩き、海を泳いでいた。
生存競争と、環境への適応、たくさんの生物種が死に絶え、たくさんの新しい生物種が生まれた。

古生物学は地球を主役に据えた生命の壮大なドラマだ。そしてそのドラマを彩った個性的な脇役達を、絶滅生物名鑑と題して紹介していこう。