絶滅生物名鑑

名称 スミロドン

スミロドンという名前は知らなくても、サーベルタイガーという名前なら聞いたことがあるのではないか。非常に発達した上顎の犬歯(つまり牙)がまるで剣のようだという印象から名前がついた。
スミロドンは、このサーベルタイガーといわれるネコ科肉食獣グループの一種類で、しかも最も最後に登場し、最も強かったと考えられている。史上最強のネコ科肉食獣だ。

体長は2mほどあり、特徴的な牙は大きなもので25cmほどもあった。また、後ろ足よりも前足のほうが長くて発達しているのも特徴だ。
足が遅かったとされるスミロドンは、おそらくマンモスやゾウなど動きの鈍い獲物を、待ち伏せして襲ったと思われる。丈夫な両前足でがっしりと押さえ込み、サーベルのような牙で相手の肉を加味裂いて倒したのだろう。

スミロドンが登場したのは現在より160年前。絶滅したのは1万年前だ。絶滅の原因には、環境の変化にくわえて、人類の影響が指摘されている。石器を用い集団的に狩りを行う人間の知恵は、スミロドンが立ち向かうにはあまりに優秀すぎた。獲物だったマンモスなどを人間に奪われ、スミロドンは生きるすべを無くしてしまったのだという。

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